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2019年10月22日の太陽Hα画像

10月22日に撮影した画像です。
太陽の活動は、今がまさにどん底のようです。サイクル25の活動が本格的に立ち上がるのが待ち遠しいと思います。
それにしても安定して晴れない。22日も、雲が切れたと思っても、10秒もたたないうちにまた雲が通過するような状態でした。色々と試したいDayStar Filters社のQuarkですが、あの天候では、試すどころではありませんでした。そんなわけで無理矢理撮影した画像を掲載します。

1.北半球に見えていた小さなダークフィラメントのクローズアップ
  20191022-1
 画像の中央付近に写っているダークフィラメントは分かり難いですね。PSTだったらもう少しくっきりと写りそうな気がするのですが、あの天候では撮り比べもできずです。Quarkは中心波長がHαの波長からズレているのでしょうか。PSTだったらノブを回すだけで中心波長の合ったポイントがすぐ分かり、そのままセットできたのですが、Quarkは中心波長を動かすと、数分は待たなくてはならず、あの天候では、中心波長がHαに合ったポイントを探すのは無理です。・・・と言うことで、宿題が増えました。その宿題とは、私の使い始めたQuarkを通ってくる光の中心波長がHαにあう点を探すことです。
 ところで、上の画像に写っているダークフィラメントは、24日から25日にかけて北西から南東方向にニュ~っと伸びて見えなくなったようです。26日早朝(日本時間)に北西のリムに見えているプロミネンスはGONGのアーカイブをたどる限り、このダークフィラメントとは無関係のように思います。

2.プロミネンスのクローズアップ
【東のリムに見えていたプロミネンス】
  20191022-3  20191022-4
 撮影時のシーングがあまりに悪く雲もどんどんと通過する状態を無視して撮影した動画はスタックすることが難しかったので(スタック出来ても、その先の処理をする気が起こらないような結果しか得られなかった。)、ステライメージ8の機能を使って、動画の中から、一番まともそうに見えるフレームを静止画として取りだして仕上げたのが上の2枚の画像です。
 上の左側の画像の約25分前に撮影した画像が下の画像です。(この画像は動画をスタックして作りました。)
  20191022-2
 写っているプロミネンスから細いプロミネンスが飛び出したようなものが、約25分前の画像では見当たりません。

【西のリムに見えていたプロミネンス】
  20191022-6  20191022-5
 西のリムの2枚の画像も、ステライメージ8の機能を使って動画の中から一番まともそうに見えるフレームを静止画として取りだして仕上げたものです。上の左側の画像は、通過する雲の雰囲気が何となく分かる画像です。こんな状態で撮影した動画は、さすがにスタック出来ません。分かってはいるつもりですが、つい、撮影してしまいます。

10月26、27の2日間の天気予報は晴れることになっています(京都、岡山共に)ので、期待したいと思います。



by akita  at 23:58 |  太陽Hα画像 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
プロフィール

akita

Author:akita
主として太陽のHα画像を掲載します。休日に撮影し、時間のあるときに仕上げたものを掲載しますので、速報性は期待しないでください。
2019年9月まではCORONADO PSTを使い、2019年10月からはDay Star Filers の
Original Quark (Prominence Model)+ASI120MMs
+SHARPSTAR60ED の直焦(Quarkを通したときの合成f=1386mm)で撮影しています。空の状態によりますが、望遠鏡はWO社のZ103を使うこともあります。

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