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2022年5月22日の太陽Hα画像 -Z103-

Z103を使って22日に撮影した太陽Hα画像です。

1.活動領域13014付近のモザイク合成画像
  20220524-1
 10枚の画像をモザイク合成しました。
 Z103(William Optics)はD=103mm f=711mmですが、これにQuarkを付けると合成焦点距離が3m程度になります。この光学系で、カメラとしてASI178MMを使って撮影して広い範囲を1枚に収めようとすると、モザイク合成する以外に方法がありません。(以前、撮像面の広いカメラ(ASI1600MM)や0.5xレデューサを試したことがあるのですが、結果が良くなかったので、あまり追求することなく使うのを止めてしまいました。)彩層面もプロミネンスも変化が早く、彩層面をモザイク合成する目的で撮影するときには、全てを10分以内に撮影してしまうようにしています。実際には、可能な限り5分以内、隣り合う(重なり合う)画像の撮影間隔は3分以内になる事を目指しています。上の画像のように撮影枚数が多いと、全ての元画像を5分以内に撮影完了するのは無理です。(1枚の元画像は、原則として20秒長の動画から作成しています。それに、各元画像の撮影前に望遠鏡を動かして、適当な元画像の重なりが出来るようにしています。(← これに時間がかかります。)プロミネンスの場合は、活動型のプロミネンスを含む領域が複数枚の元画像に写っている場合にはモザイク合成に失敗する場合が多いと思います。静穏型のプロミネンスしか写っていない場合には、彩層面と同じようなつもりで撮影すれば、合成に成功することが多いと思います。
 隣り合う元画像の重なりの限界は、合成に使うソフトで決まるのではないかと思います。私の場合、Photoshop CC(又はCS6)のphotomergeでモザイク合成しており、隣り合う元画像の重なりは、実績として1/4~1/2程度で上手く合成出来ています。(撮影時に意識している重なりは1/3以上です。1/3以上の根拠は「何かで読んだような気がする」です。これでは根拠にはならないか。)とにかく、モザイク合成する元画像の重なりは、多ければ多いほど良いと思います。

2.活動領域13010付近のクローズアップ
  20220524-2

3.活動領域13016付近のクローズアップ
  20220524-3

4.活動領域13019付近のクローズアップ
  20220524-5
  リムから出て来たばかりのnew2は、その後活動領域13021と付番されました。

5.南東のリム付近
  20220524-4
 画像中new1で示した領域は、その後活動領域13020と付番されました。

6.プロミネンスのクローズアップ
 【東のリムに見えていたプロミネンス】
  20220524-6  20220524-7

  20220524-8

  20220524-9

 【西のリムに見えていたプロミネンス】
  20220524-11
  この画像は3枚の画像のモザイク合成画像です。

  20220524-10

  20220524-12
  この画像は、2枚の画像のモザイク合成画像です。
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テーマ: 星・宇宙 -  ジャンル: 学問・文化・芸術
by akita  at 12:44 |  太陽Hα画像 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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プロフィール

akita

Author:akita
主として太陽のHα画像を掲載します。休日に撮影し、時間のあるときに仕上げたものを掲載しますので、速報性は期待しないでください。
2019年9月まではCORONADO PSTを使い、2019年10月からはDay Star Filers の
Original Quark (Prominence Model)+ASI120MMs
+SHARPSTAR60ED の直焦(Quarkを通したときの合成f=1386mm)で撮影しています。空の状態によりますが、望遠鏡はWO社のZ103を使うこともあります。

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