2022/10/22
太陽白色光全球画像撮影用カメラ
1. 今まで使用していた太陽全球白色光手持ち撮影用カメラ、レンズについて
下記のカメラ、レンズ等を使用していました。
カメラ:オリンパスE-620
イメージセンサ:フォーサーズ1230万画素
レンズ:EC-20(2倍テレコン)+ズイコーデジタル ED 50-200 F2.8-3.5 SWD
減光フィルター:バーダーastrosolar (OD=5)
イメージセンサの物理的なシフトによる手振れ補正を効かせて撮影している。
このカメラとレンズは、2009年7月22日にあった日食を見るために同好会のツアーに乗っかって上海まで行ったときに、事前の準備として購入したものです。要するに、フォーサーズを使う限りレンズの焦点距離は35mm換算で2倍と見なせるので、このシステムでレンズのズームを200mmにすれば、2倍のテレコンのおかげで35mm換算で800mm(!!)になり、しかも、その焦点距離で手ぶれ補正が効きそう(!!!)と思って購入したものです。35mm換算800mmの望遠で手ぶれ補正がある程度(どの位かは不明だったが)働きそうなシステムは、当時としてはメチャ画期的に思えて、購入しました。
それから約10年が経過した2019年後半の頃、あの上海に持って行ったカメラとレンズを使うと、もしかして、手持ちのデジ一で太陽の全球白色光画像がサッと撮影出来て、黒点もそこそこ写るのではないかと思い、テストを始めたのですが、肝心の黒点があまり出ていない時期が続きました。しかし、それにもめげず、テストを続けた結果、コツさえつかめば使い物になりそうな感触を得て、2020年10月頃から、実際に黒点を狙って撮影した画像をastronomiaに掲載するようになりました。
E-620で撮影した太陽の全球白色光画像は、シングルショットで、1/800~1/2500の間で露出時間を変えて、各露出時間毎に8ショット以上ずつ多数枚撮影した画像を全部チェックして一番写りが良さそうな画像1枚をPhotoshop CCで仕上げてastronomiaに掲載していました。
余談ですが、2009年7月に上海で見ようとした日食は、日食の前日は良い天気で、日食の当日は、食が始まった直後の短い時間だけ、雲の薄い部分を通して第1接触直後の太陽を見ることが出来ました。(下の写真) しかし、それが太陽が見えた最後で、以後皆既に向かって雲がどんどん厚くなって、豪雨まで降り出す始末でした。結局、皆既中は豪雨中であっても暗かったと言うアホみたいな貴重な体験をして終わりました。

2.別のカメラの選定
E-620と前記レンズの組み合わせは、必要なときにサッと出して撮影出来るので、僅かな雲の隙間から太陽が見えるような時には良い方法の一つだと思うのですが、レンズをセットしたカメラが重いこと等が理由で、他の撮影手段を探していました。
最近は超超望遠ズーム付きのコンデジ(ネオ一眼と言った方が良さそうなものが多い)が各社から発売されていますが、その中でNikonのCoolpix P1000、P950が次に使うカメラとして良さそうに思えたので、両機を比較し選定することにしました。気になる点は、イメージセンサのサイズが1/2.3型と小さいことです。
カメラの比較・選定条件を設定する前提は、「太陽全球白色光画像が手持ちで撮影でき、かつ、せっかく買うので、星野写真の撮影にも使えそうで、デジ一のサブ機にもなる」です。
その前提でカメラの比較・選定条件を具体的に書くと、次の「3.比較・選定条件と結果」に書いた条件1~条件12で、私が求めているカメラはそれらの条件を出来るだけ多く満たすカメラです。(条件1、2、3、5~10は必須の条件) P950とP1000のどちらがより多くの条件を満たすか調べてみました。
なお、メーカーのホームページによると、ズームを使って35mm換算焦点距離を長焦点(1000mm以上と読めるが、実際はそれよりずっと短い焦点距離から同じ事が言え、さらに、撮影者の技量が十分に必要なのは明らか)にして月や惑星の撮影をするのは、赤道儀が必要(三脚でもOKな場合もあるそうです)で、手持ち撮影は難易度が高い(厳しい)と書かれています(Nikon イメージングのCOOLPIX P1000「月・惑星 撮影クイックガイド」の「撮影の前に」のページの中にある「01予備知識」に書かれている表より)
3.比較・選定条件と結果
条件1:【オリンパスE-620+テレコン+50-200ズーム】より軽量であること
E-620+EC-20+望遠ズーム:1475g
P950:◎(1005g) P1000:△(1415g)
条件2:35mm換算で800mm以上の焦点距離が使えること
P950:◎(~2000mm) P1000:◎(3000mm)
条件3:太陽の全景撮影に使うズーム位置で手振れ補正が効くこと
P950:◎(実機で実際に確かめた)
P1000:○(たぶん)
条件4:黒点部分の拡大撮影が出来ること
P950:X(カメラだけで月面や太陽面の部分拡大撮影をする用途には向かない。)
P1000:○~X(たぶん。ネット上の画像を見る限り、軽い部分拡大はOK(あくまでも軽い拡大です))
しっかりとした拡大撮影をしたいなら望遠鏡を使うべし。
条件5:露出時間とF値がマニュアルで設定できること
P950:◎
P1000:◎
条件6:ピントがマニュアルで操作でき、かつ、AFでも十分にピントが合うこと
P950:◎(ピントのマニュアルでの微調整の操作性が良いことを実機で確かめた。)
P1000:○(ピントのマニュアルでの微調整の操作性は意見が分かれそう)
AFでのピント合わせはコツをつかめば問題ないと思うが・・・。
条件7:RAWで記録できること
P950:◎ P1000:◎
条件8:E-620で得られていた黒点画像と同等以上に細かいところまで見えること
P950:◎ P1000:◎
条件9:星野撮影のためにISOが少なくとも1600までは上げられること
P950:◎ P1000:◎
条件10:設定したISOで長秒時露光が出来ること。(星野写真が撮影出来ること。)
P950:◎ (ISO3200以下で最長30秒、バルブ又はタイム撮影で最長60秒の露出まで出来る。活用マニュアルP68を参照。)P1000より改善している。
P1000:X (ISO400で最長4秒、ISO800で最長2秒、ISO1600で最長1秒に露出時間が制限される。:さらにP1000はマニュアルモード時にはISOが100に固定される。活用マニュアルP49を参照。)
本格的に星野写真を撮影するなら、デジ一、または、1インチ以上の大型センサの付いたコンデジを入手すべきと思います。
条件11:カメラ用光学フィルターが付けられること
P950:◎(67mmのフィルターが装着できる) P1000:◎(77mmのフィルターが装着できる)
条件12:マクロ撮影が出来ること(天文とは関係ない)
P950:◎ P1000:◎
【結論】
以上より、P950を選定すべしと結論しました。P950とP1000は甲乙付けがたいですが、ネット上には「P950の方が使いやすい」という感想が多く書かれていること、長焦点で手持ち撮影しているときに撮影対象がフレームアウトした場合のリカバリーについてP950は比較的容易であることなども参考にしました。
【重要】
P950やP1000のような超超望遠ズーム付きコンデジで月面のクローズアップや木星、土星のクローズアップ撮影をした結果をネット上で多数見つけることが出来ます。
確かに、そのような撮影は可能と思いますが、それらは、天文(または天体写真)を趣味としない人が見て「おおっ!」というような画像が得られるものの、手持ちでそのような画像を撮影するためには、十分に熟練した技量が必要だったり、カメラを赤道儀に搭載しなければならなかったりと言う条件が付きます。 当たり前ですが。天文(または天体写真)を趣味としている人で既に天体望遠鏡と経緯台・赤道儀等を所有している人は、それらを使うことをお勧めします。
それらを理解した上で使えば、P950やP1000などの超超望遠ズーム付きコンデジは「楽しいおもちゃ」としてどころか「楽しい実用機」として十分に働いてくれる可能性があると思います。要は、「使う目的次第」、「使う人次第」、「使う人の熟練度次第」かつ「使い方次第」です。
【その後】
P950を購入しました。奇しくも、昨年末あたりからP950やP1000をはじめとするデジタルカメラ・デジ一は流通量が少なくなっているらしく、入手難が続いていましたが、最近は若干改善したようです。P1000を購入できるだけの予算を用意していたので、余った予算を何に使おうか考え中です。
4.太陽全球白色光画像の比較
10月14日に撮影した太陽の全球白色光画像を、撮影に使った光学系、カメラ別に掲載したいと思います。参考として、1フレームに写った太陽の大きさが分かる画像も掲載します。
P950で撮影した画像を仕上げて分かったのですが、P950で撮影した画像は、予想通り、レタッチ耐性が低いです。P1000の場合も同じ事が言えるはずです。イメージセンサが小さいからなのでしょうが、ちょっと触ったら、すぐに破綻してしまいます。
4.1 E-620+EC-20+望遠ズームで撮影した画像
望遠ズームはズイコーデジタル ED 50-200 F2.8-3.5 SWDを200mmで使用。

4.2 ASI178MM+SHARPSTAR60EDで撮影した画像
LV25によるアイピースプロジェクションで撮影。

4.3 P950で手持ち撮影した画像
4.3.1 P950 f=800mm F=6.3で撮影した画像

4.3.2 P950 f=1500mm F=6.3で撮影した画像

4.3.3 P950 f=2000mm F=6.5で撮影した画像

上の画像のnew2部分の拡大(微小な黒点が写っている)

5.結局
P950のf=800mmで撮影した画像をE620のf=800mmで撮影した画像と比べると、P950で撮影した画像の方が黒点が、より、明瞭に写っていると思います、また、当たり前のことですが、P950のf=1500mmまたはf=2000mmで撮影した画像の方が、さらに、写りが良いような印象です。特にP950のf=2000mmで撮影した画像は、E620のF=800mmでは写らないものが写るように思います。手振れ補正については、重いE620のf=800mmで鍛えた甲斐あってかどうか分かりませんが、私自身も、スタビライザーとして若干機能しているようで、P950を赤道儀等の架台に乗せなくてもf=2000の手持ちで何とか撮影出来そうです。これは、重いE620の手持ち撮影で鍛えていたからだと思います。ただ、当然のことながら、P950のf=2000mmを手持ちで使うときに、太陽をフレームの中にきれいに収めることはかなり難しそうです。
とにかく写りはP950のf=2000mmがかなり良さそうですので、今後は、太陽を手持ち撮影する時には、特に理由が無い限り、P950のf=2000mmを使いたいと思います。
下記のカメラ、レンズ等を使用していました。
カメラ:オリンパスE-620
イメージセンサ:フォーサーズ1230万画素
レンズ:EC-20(2倍テレコン)+ズイコーデジタル ED 50-200 F2.8-3.5 SWD
減光フィルター:バーダーastrosolar (OD=5)
イメージセンサの物理的なシフトによる手振れ補正を効かせて撮影している。
このカメラとレンズは、2009年7月22日にあった日食を見るために同好会のツアーに乗っかって上海まで行ったときに、事前の準備として購入したものです。要するに、フォーサーズを使う限りレンズの焦点距離は35mm換算で2倍と見なせるので、このシステムでレンズのズームを200mmにすれば、2倍のテレコンのおかげで35mm換算で800mm(!!)になり、しかも、その焦点距離で手ぶれ補正が効きそう(!!!)と思って購入したものです。35mm換算800mmの望遠で手ぶれ補正がある程度(どの位かは不明だったが)働きそうなシステムは、当時としてはメチャ画期的に思えて、購入しました。
それから約10年が経過した2019年後半の頃、あの上海に持って行ったカメラとレンズを使うと、もしかして、手持ちのデジ一で太陽の全球白色光画像がサッと撮影出来て、黒点もそこそこ写るのではないかと思い、テストを始めたのですが、肝心の黒点があまり出ていない時期が続きました。しかし、それにもめげず、テストを続けた結果、コツさえつかめば使い物になりそうな感触を得て、2020年10月頃から、実際に黒点を狙って撮影した画像をastronomiaに掲載するようになりました。
E-620で撮影した太陽の全球白色光画像は、シングルショットで、1/800~1/2500の間で露出時間を変えて、各露出時間毎に8ショット以上ずつ多数枚撮影した画像を全部チェックして一番写りが良さそうな画像1枚をPhotoshop CCで仕上げてastronomiaに掲載していました。
余談ですが、2009年7月に上海で見ようとした日食は、日食の前日は良い天気で、日食の当日は、食が始まった直後の短い時間だけ、雲の薄い部分を通して第1接触直後の太陽を見ることが出来ました。(下の写真) しかし、それが太陽が見えた最後で、以後皆既に向かって雲がどんどん厚くなって、豪雨まで降り出す始末でした。結局、皆既中は豪雨中であっても暗かったと言うアホみたいな貴重な体験をして終わりました。

2.別のカメラの選定
E-620と前記レンズの組み合わせは、必要なときにサッと出して撮影出来るので、僅かな雲の隙間から太陽が見えるような時には良い方法の一つだと思うのですが、レンズをセットしたカメラが重いこと等が理由で、他の撮影手段を探していました。
最近は超超望遠ズーム付きのコンデジ(ネオ一眼と言った方が良さそうなものが多い)が各社から発売されていますが、その中でNikonのCoolpix P1000、P950が次に使うカメラとして良さそうに思えたので、両機を比較し選定することにしました。気になる点は、イメージセンサのサイズが1/2.3型と小さいことです。
カメラの比較・選定条件を設定する前提は、「太陽全球白色光画像が手持ちで撮影でき、かつ、せっかく買うので、星野写真の撮影にも使えそうで、デジ一のサブ機にもなる」です。
その前提でカメラの比較・選定条件を具体的に書くと、次の「3.比較・選定条件と結果」に書いた条件1~条件12で、私が求めているカメラはそれらの条件を出来るだけ多く満たすカメラです。(条件1、2、3、5~10は必須の条件) P950とP1000のどちらがより多くの条件を満たすか調べてみました。
なお、メーカーのホームページによると、ズームを使って35mm換算焦点距離を長焦点(1000mm以上と読めるが、実際はそれよりずっと短い焦点距離から同じ事が言え、さらに、撮影者の技量が十分に必要なのは明らか)にして月や惑星の撮影をするのは、赤道儀が必要(三脚でもOKな場合もあるそうです)で、手持ち撮影は難易度が高い(厳しい)と書かれています(Nikon イメージングのCOOLPIX P1000「月・惑星 撮影クイックガイド」の「撮影の前に」のページの中にある「01予備知識」に書かれている表より)
3.比較・選定条件と結果
条件1:【オリンパスE-620+テレコン+50-200ズーム】より軽量であること
E-620+EC-20+望遠ズーム:1475g
P950:◎(1005g) P1000:△(1415g)
条件2:35mm換算で800mm以上の焦点距離が使えること
P950:◎(~2000mm) P1000:◎(3000mm)
条件3:太陽の全景撮影に使うズーム位置で手振れ補正が効くこと
P950:◎(実機で実際に確かめた)
P1000:○(たぶん)
条件4:黒点部分の拡大撮影が出来ること
P950:X(カメラだけで月面や太陽面の部分拡大撮影をする用途には向かない。)
P1000:○~X(たぶん。ネット上の画像を見る限り、軽い部分拡大はOK(あくまでも軽い拡大です))
しっかりとした拡大撮影をしたいなら望遠鏡を使うべし。
条件5:露出時間とF値がマニュアルで設定できること
P950:◎
P1000:◎
条件6:ピントがマニュアルで操作でき、かつ、AFでも十分にピントが合うこと
P950:◎(ピントのマニュアルでの微調整の操作性が良いことを実機で確かめた。)
P1000:○(ピントのマニュアルでの微調整の操作性は意見が分かれそう)
AFでのピント合わせはコツをつかめば問題ないと思うが・・・。
条件7:RAWで記録できること
P950:◎ P1000:◎
条件8:E-620で得られていた黒点画像と同等以上に細かいところまで見えること
P950:◎ P1000:◎
条件9:星野撮影のためにISOが少なくとも1600までは上げられること
P950:◎ P1000:◎
条件10:設定したISOで長秒時露光が出来ること。(星野写真が撮影出来ること。)
P950:◎ (ISO3200以下で最長30秒、バルブ又はタイム撮影で最長60秒の露出まで出来る。活用マニュアルP68を参照。)P1000より改善している。
P1000:X (ISO400で最長4秒、ISO800で最長2秒、ISO1600で最長1秒に露出時間が制限される。:さらにP1000はマニュアルモード時にはISOが100に固定される。活用マニュアルP49を参照。)
本格的に星野写真を撮影するなら、デジ一、または、1インチ以上の大型センサの付いたコンデジを入手すべきと思います。
条件11:カメラ用光学フィルターが付けられること
P950:◎(67mmのフィルターが装着できる) P1000:◎(77mmのフィルターが装着できる)
条件12:マクロ撮影が出来ること(天文とは関係ない)
P950:◎ P1000:◎
【結論】
以上より、P950を選定すべしと結論しました。P950とP1000は甲乙付けがたいですが、ネット上には「P950の方が使いやすい」という感想が多く書かれていること、長焦点で手持ち撮影しているときに撮影対象がフレームアウトした場合のリカバリーについてP950は比較的容易であることなども参考にしました。
【重要】
P950やP1000のような超超望遠ズーム付きコンデジで月面のクローズアップや木星、土星のクローズアップ撮影をした結果をネット上で多数見つけることが出来ます。
確かに、そのような撮影は可能と思いますが、それらは、天文(または天体写真)を趣味としない人が見て「おおっ!」というような画像が得られるものの、手持ちでそのような画像を撮影するためには、十分に熟練した技量が必要だったり、カメラを赤道儀に搭載しなければならなかったりと言う条件が付きます。 当たり前ですが。天文(または天体写真)を趣味としている人で既に天体望遠鏡と経緯台・赤道儀等を所有している人は、それらを使うことをお勧めします。
それらを理解した上で使えば、P950やP1000などの超超望遠ズーム付きコンデジは「楽しいおもちゃ」としてどころか「楽しい実用機」として十分に働いてくれる可能性があると思います。要は、「使う目的次第」、「使う人次第」、「使う人の熟練度次第」かつ「使い方次第」です。
【その後】
P950を購入しました。奇しくも、昨年末あたりからP950やP1000をはじめとするデジタルカメラ・デジ一は流通量が少なくなっているらしく、入手難が続いていましたが、最近は若干改善したようです。P1000を購入できるだけの予算を用意していたので、余った予算を何に使おうか考え中です。
4.太陽全球白色光画像の比較
10月14日に撮影した太陽の全球白色光画像を、撮影に使った光学系、カメラ別に掲載したいと思います。参考として、1フレームに写った太陽の大きさが分かる画像も掲載します。
P950で撮影した画像を仕上げて分かったのですが、P950で撮影した画像は、予想通り、レタッチ耐性が低いです。P1000の場合も同じ事が言えるはずです。イメージセンサが小さいからなのでしょうが、ちょっと触ったら、すぐに破綻してしまいます。
4.1 E-620+EC-20+望遠ズームで撮影した画像
望遠ズームはズイコーデジタル ED 50-200 F2.8-3.5 SWDを200mmで使用。


4.2 ASI178MM+SHARPSTAR60EDで撮影した画像
LV25によるアイピースプロジェクションで撮影。


4.3 P950で手持ち撮影した画像
4.3.1 P950 f=800mm F=6.3で撮影した画像


4.3.2 P950 f=1500mm F=6.3で撮影した画像


4.3.3 P950 f=2000mm F=6.5で撮影した画像


上の画像のnew2部分の拡大(微小な黒点が写っている)

5.結局
P950のf=800mmで撮影した画像をE620のf=800mmで撮影した画像と比べると、P950で撮影した画像の方が黒点が、より、明瞭に写っていると思います、また、当たり前のことですが、P950のf=1500mmまたはf=2000mmで撮影した画像の方が、さらに、写りが良いような印象です。特にP950のf=2000mmで撮影した画像は、E620のF=800mmでは写らないものが写るように思います。手振れ補正については、重いE620のf=800mmで鍛えた甲斐あってかどうか分かりませんが、私自身も、スタビライザーとして若干機能しているようで、P950を赤道儀等の架台に乗せなくてもf=2000の手持ちで何とか撮影出来そうです。これは、重いE620の手持ち撮影で鍛えていたからだと思います。ただ、当然のことながら、P950のf=2000mmを手持ちで使うときに、太陽をフレームの中にきれいに収めることはかなり難しそうです。
とにかく写りはP950のf=2000mmがかなり良さそうですので、今後は、太陽を手持ち撮影する時には、特に理由が無い限り、P950のf=2000mmを使いたいと思います。
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