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2019年9月8日の太陽Hα画像、ASI120MMとWindows10の問題

約2ヶ月と2週ぶりの撮影ですが、本日は、残念ながらプロミネンスだけの撮影になってしまいました。

1.プロミネンスのPSTによるクローズアップ
【西のリムに見えていたプロミネンス】
  20190908-1
 今の時期にしては、なかなか立派なプロミネンスですね。このプロミネンスは7日頃から見え始めていました。そろそろ終わりではないかと思います。

【東のリムに見えていたプロミネンス】
  20190908-2
 本日の撮影時に見えていたプロミネンスはこれで全てだと思います。

2.ASI120MMとWindows10の問題
 太陽活動は極小期まっただ中で、次の活動サイクルが本格的に始まるまでに、機材そのほかの整備などをしようとしています。
その整備の中で、今まで使用していたWindows7機をWindows10 機に変えつつあります。太陽のHα画像や白色光の撮影に使用しているASI120MMを動作させているPCも、Windows7機からwindows10機に変えたのですが、どうも、Wondows10機でASI120MM(or MC)などのUSB2.0をI/Fに持ったカメラを使おうとしても、上手く動作しないようです。(PC側のI/FがUSB2.0、USB3.0共に動作しない)私の場合、最初は全く動作せず、思いつくままに試しているうちに、コツをつかんだのか、暫く(数百~数千フレームが記録される間)動作を継続させることができるようになったのですが、あくまでも「暫く」です。そのうち固まって動かなくなります。最新版のデバイスドライバ(Ver3.0.0.5 )はUSB3.0 のカメラ用とUSB2.0 のカメラ用がまとまって一つのドライバになっているのですが、この最新版で試しても、全くだめです。
ネット上で情報を探したら、当たり前ですが、海外でも相当困っているが、問題は解決していないのがよく分かりました。海外の情報として動作不良の原因はPCのH/Wにあるような趣旨の書き込みを見つけました。また、カメラのF/Wに原因があるような書き込みも見つけましたが、しかし、それ(PCのH/Wに原因がある)はUSB3,0が出始めの頃にあった問題(USB3.0 のI/FがUSB2.0をサポートできていないとだめなのに、実際はサポートできていないものが多い)に原因があって、その問題が今でも残っていているのでUSB3.0に接続すると動作しないと言いたげな感じがしましたが、これは、少なくともASI120MMの動作不良に関する限りは全くの間違いです。
 私の場合はPC側のI/FがUSB2.0に接続しても動作しないし、ファームアップも無駄でした。(ファームアップすると問題は解消するが速度が遅くなるみたいなことが書かれていたが、実際は、速度は落ちず、問題も解消しないのでした。)色々と試しているうちに、デバイスドライバが完成していないことが原因ではないかと思うようになりました。証拠は2つあるのですが、そのうちの一つは「QHY5LIIMをASI120MMが動作しないI/Fに接続してもハングアップしないで動作を延々継続する」と言う事実です。QHY5LIIはイメージセンサがASI120MMと同じ、I/FもUSB2.0でASI120MMと同じです。
 本日のプロミネンス画像は、Windows10機+ASI120MMで撮影したものですが、たまたまコツが上手く発揮できて撮影できただけのものです。(各画像は20秒長の動画をスタックして作成)
 とにかく、ZWOのソフトウエアのエンジニアは、早くデバイスドライバを完成させて、それを配布するべきと思います。また、完成したと判断する前の動作検証もきちんとしてほしいものです。

 

 
テーマ: 星・宇宙 -  ジャンル: 学問・文化・芸術
by akita  at 21:00 |  太陽Hα画像 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments

No title

今晩は~(^_^)
この日のプロミネンスは淡いながらも数本立ち昇ってましたね。(^^)v
わたひは最近まで軽いASUSのW10機でしたが、なぜかプロミネンスが写らないため、NECのW7→W10へのアップ機に戻しました。(重量が3倍もあるので玄関に机を置いています。)全く同じキャプチャ設定なのにNEC(W7→W10)ではプロミネンスが写ります。あ、メモリが異なります。NEC=8G、ASUS=4Gです。
ご指摘のトラブルと同じかどうかわかりませんが、状況報告まで。
by かひちやう 2019/09/11 22:57  URL [ 編集 ]

Re: No title

おはようございます~
私が今まで撮影に使っていたW7機はASUSUPROのBU400A(ASUSUの少し古いビジネスモデルで、重さはぎりぎりUltrabookです)でCorei5と8GBのメモリとSSD+HDD(撮影画像の記録はHDDにしている)で走ってます。(各種CMOSカメラと、Nikonのデジ一での撮影は全てこのノートPCからしていました。
N社のW7機はコマ落ちするそうですが、もし、SharpCapをお使いでしたら、USBの速度設定を欲張りすぎていたり(High SpeedはONにするとして、%で指定するスピードは実験的に決めるのが正解です。意外と小さな%値が良かったりします。私の場合(ASUSUPROのBA400AでASI120MMを使う場合)は84%が適正なよう(30fpsがコンスタントに出て、コマ落ちも最小になる)です。(それでも、撮影時間が20秒で数コマ~数十コマ落ちているようです)その他、メモリ容量が少なかったりではないですか?SharpCapはかなり古いバージョンから、撮影時にメモリを撮影時のバッファで使っているように見えます。(撮影終了直後のソフトの挙動から推察)
あるいは、USB2.0にカメラを接続しているとして、PC内の同じコントローラで動作しているUSB2.0のコネクタにマウスなどの通信速度の遅いデバイスを接続していませんか?(PC内部で、メーカーの設計としてタッチパッドのようなゆっくりしか動作しないデバイスが接続されていることもある)USB2.0の場合、同じコントローラの下にぶら下がっている一番動作速度の遅いデバイスに速度が合ってしまうそうです。(USB]3.0はそんなことにはならないそうです)
プロミネンスについては Adachiさんの意見に賛成です。わたしの感覚としてはDisplayの表示特性の問題だと思います。Displayの表示プロファイルの問題だと思います。
SharpCapの場合右側の設定が並んでいるところの一番下にDisplayの設定が出来る機能がありますが、ここをいろいろと変えて見やすい設定を見つけてください。(ここの設定変更は、記録される動画や画像には影響しない。私の場合、ピント調整時にもよく使っている。微妙なピントの違いが見えるように出来るので。)
あるいは、下のページで、ディスプレイのチェックをしてみてください。
 http://miyahan.com/me/report/computer/070125_WUXGA_LCD/ColorManagement_test.html
このページにある「色空間変換テスト」とか、「ガンマカーブテスト」とか、「コントラストテスト」の中の「白飛びチェック」とか「黒つぶれチェック」などは問題ないですか? また液晶の場合、見る角度によって見え方が変わってくる可能性はありますので、色々試してください。
 私の場合、ここで見て、結局、測色器まで買う羽目になってしまいましたが、そこまでしなくても良いと思います。
手持ちのW7機は、一部は下取りに出して(もう出した)、残りはキープしておきます。
by akita 2019/09/12 06:49  URL [ 編集 ]
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プロフィール

akita

Author:akita
主として太陽のHα画像を掲載します。休日に撮影し、時間のあるときに仕上げたものを掲載しますので、速報性は期待しないでください。
2019年9月まではCORONADO PSTを使い、2019年10月からはDay Star Filers の
Original Quark (Prominence Model)+ASI120MMs
+SHARPSTAR60ED の直焦(Quarkを通したときの合成f=1386mm)で撮影しています。空の状態によりますが、望遠鏡はWO社のZ103を使うこともあります。

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