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2019年12月27日の太陽Hα画像

26日の日食は曇りで、期待していた雲の隙間も現れることはなく、結局、気象庁のホームページで気象衛星の全球可視カラー雲画像で、地球に映っている影を見て終わりました。(全球可視カラー画像を見ると、月の影が地球に投映されているのがよく分かります。金環食と言えども、影ははっきり分かります。)
今週は、久々に黒点が2群現れていましたが、27日にはそれらの黒点も消えて、プラージュだけの領域が残っているのが見えました。
今回は、全てSHARPSTAR60EDとOriginal Quark Prominence modelにASI178MMを付けてハードウエアビニング(2x2)で撮影しました。ビニングをしているのは、撮影後の処理時間を少しでも短くするためです。副次的な効果として、露光時間が短くてすみます。ビニングの効果は抜群です。

1.活動領域12753付近のクローズアップ
  20191227-1

2.活動領域12754付近のクローズアップ
  20191227-2

3.プロミネンスのクローズアップ
【東のリムに見えていたプロミネンス】
  20191227-3  20191227-4

【西のリムに見えていたプロミネンス】
  20191227-5  20191227-6

4.インターネットを活用した日食の楽しみ方
 日食と言えば、皆既帯が通っている場所に行って見るのが当たり前ですが、いつも、それができるとは限りません。また、せっかく遠征しても、曇りや雨に邪魔されることもあります。
 そのようなときに、インターネットに接続できれば、どこにいても日食を楽しむことができます。

【日食中の太陽の見方】
 ネット上で、(ほぼ)リアルタイムで、地上で撮影した太陽の画像を公開しているサイトがあります。
 特にGONGは、世界各地にある天文台で見たほぼリアルタイムの太陽画像を見ることができます。
 たとえば、26日の日食は、インドのUdaipurとか、オーストラリアのLearmonthの画像に部分日食が写っています。(GONGの場合、アーカイブを見ると、後になっても、日食をを見ることができます。)
 その他にも、太陽画像を公開している天文台で日食がみられると、後で、その画像が公開されることがあります。たとえば何年か前にヨーロッパで見られた皆既日食の直後からしばらくの間、カンツェルホーへ太陽観測所のホームページでは、日食の全容が動画で公開されていました。
 少し変わったところでは、気象衛星が撮影した雲画像に、影(もちろん、月の影だと思う。)が写っているのを見ることにより日食を楽しむことができます。26日の日食は、天気は悪かったけれど、気象庁のホームページで見ることのできる雲画像(全球カラー可視画像)で、日食ではなくて、地球に映っている月の影を見て楽しみました。金環食は地上で見るとあまり暗くなったように感じませんが、気象衛星の画像では、はっきりと影が映っています。
 日食のあるときに気象衛星の雲画像を見るのはおすすめです。月の影がよく分かるのは全球カラー可視画像です。次のチャンスに、是非試してみてください。
 その他、どうしてもリアルなやつがみたい時には、ネット上で中継をやっているサイトを探してみることです。最近は、色々な天文現象があるときにライブ中継があります。ただ、場合によっては、アクセスが集中しすぎて思ったように見えないこともあります。
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テーマ: 星・宇宙 -  ジャンル: 学問・文化・芸術
by akita  at 09:43 |  太陽Hα画像 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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プロフィール

akita

Author:akita
主として太陽のHα画像を掲載します。休日に撮影し、時間のあるときに仕上げたものを掲載しますので、速報性は期待しないでください。
2019年9月まではCORONADO PSTを使い、2019年10月からはDay Star Filers の
Original Quark (Prominence Model)+ASI120MMs
+SHARPSTAR60ED の直焦(Quarkを通したときの合成f=1386mm)で撮影しています。空の状態によりますが、望遠鏡はWO社のZ103を使うこともあります。

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