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2014年12月30日、31日の太陽Hα画像

30日から岡山で撮影しています。
本日は2014年最後の日なので、撮影した画像を来年に持ち越さないよう、2日分の画像を掲載します。

【12月30日】
1.西のリムに近づいている活動領域12244、12245、12249、12250付近のPSTによるクローズアップです。
  20141231-1

 活動領域12249は地球から見えなくなる直前です。写っているリムの下の端あたりにあるのですが、ほとんどわかりませんね。

2.活動領域12247、12248付近のクローズアップです。
  20141231-2

3.活動領域12251、12252付近のクローズアップです。
  20141231-3
 プロミネンスもはっきり写りました。
 東のリムから出てきたばかりの黒点とプラージュのある領域は、この画像を撮影した時点では番号は付いていませんでしたが、31日には活動領域番号12253が付与されていました。

4.活動領域12251、12252の北側にある大きなフィラメントの画像です。29日の画像と比較して見ると、変化がよくわかります。
  20141231-4

【12月31日】
1.活動領域12245、12246付近のクローズアップです。
  20141231-5

2.活動領域12247、12248付近のクローズアップです。
  20141231-6

3.活動領域12251、12252、12253付近のクローズアップです。
  20141231-7
 プロミネンスも30日と同様、しっかりと写っています。

4.上の画像の下の方にさらに広がっているプロミネンスのクローズアップです。
  20141231-8
 画像の上部に写っている活動領域は12252です。

5.活動領域12245の北西側に飛び出していたプロミネンスです。PSTにとっては非常に淡く、最初は気付きませんでした。
  20141231-9
 このような淡いプロミネンスを彩層面と同時に出すためには、”N”字型にトーンカーブを調整するケーズが多いと思いますが、そうしてしまうとリムに黒いラインが入ってしまい、不自然になります。プロミネンスと彩層面を別々に調整して彩層面を切り出してプロミネンスの画像に貼り付ける荒技もありますが、私の場合は、1枚の画像で、トーンカーブが右に向かって常に増加するように調整します。(増加の割合は、トーンカーブ上の場所により異なる) この方法だと黒い線が入ることはなく、自然な感じに仕上がることが多いのですが、プロミネンスがあまりに淡いと非常に難しい調整になります。撮像素子由来(と勝手に思っている)の細いすじが見えてしまわないように、今回はかなり苦労しました。

では、皆さん、良いお年をお迎えください。
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テーマ: 星・宇宙 -  ジャンル: 学問・文化・芸術
by akita  at 23:23 |  太陽Hα画像 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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プロフィール

akita

Author:akita
主として太陽のHα画像を掲載します。休日に撮影し、時間のあるときに仕上げたものを掲載しますので、速報性は期待しないでください。
2019年9月まではCORONADO PSTを使い、2019年10月からはDay Star Filers の
Original Quark (Prominence Model)+ASI120MMs
+SHARPSTAR60ED の直焦(Quarkを通したときの合成f=1386mm)で撮影しています。空の状態によりますが、望遠鏡はWO社のZ103を使うこともあります。

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