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2020年5月28 日の太陽Hα画像

28日、29日は撮影しました。最近は、安定して晴れてくれますので、時間のかかりそうなことを色々と試しています。特に、少ない枚数の合成で(理想は1枚で合成せずに)全球Hα画像を得ることを色々とトライしています。出来上がり結果に贅沢を言わなければ1枚で全球Hα画像が撮影出来るところまで来たのですが、もう一つしっくり来ないので、ああでもない、こうでもないと、色々と試したり、やり直したりしています。しかし、なかなかよしと思えたり妥協できたりするところまで来ません。
そんなわけで、今回は、まずは28日に通常の方法(SHARPSTAR60ED+Daystarオリジナルクオーク)で撮影したもの+αの画像を掲載したいと思います。

1.活動的に見える領域のクローズアップ(カメラはASI178MMを使用)
 黒点は伴っていませんが、活動的と思える領域をクローズアップしました。
  20200528-1
西のリムが近付いて来ました。この領域は地球から見えるようになる前から活発な様子がSTEREO衛星の画像で分かっていて楽しみに待っていたのですが、見え始めたとき(5月17日)には活動のピークを過ぎていたのか、単なるプラージュだけの領域fが見えました。その後、超微小な短命の黒点がときどきポチポチと見える時はありましたが、活動がさらに活発になるでもなく、西のリムが迫って来ました。

  20200528-52
 この領域は西のリムに近付いた27日に突然見え始めました。

  20200528-4
 この領域はSTEREO衛星の画像で、地球から見え始める少し前に突然活動的になったのが見えていましたが、結局見えてきたのはプラージュだけの領域でした。

2.プロミネンスのクローズアップ(カメラはASI178MMを使用)
 【東のリムに見えていたプロミネンス】
  20200528-5  20200528-3

  20200528-6  20200528-7

 【西のリムに見えていたプロミネンス】
  20200528-8  20200528-9

  20200528-10  20200528-11

3.モザイク合成した全球Hα画像
 【ASI174MMで撮影した6枚の画像を合成した例】
  20200528-12
 とりあえず、こんな感じで全球Hα画像を作れるのですが、ムラが目立ちますね。 
 他の方法で撮影した画像からモザイク合成した場合もムラが目立ちます。ムラをなくす方法を探して、あーでもない、こーでもないと色々と試してますが、今までのところ上手く行きません。やはり、ムラの出る原因を分かった上でムラをなくす方法を考えないとだめか。
 余談になりますが、ASI174MMで撮影するときに、クオークとカメラの間に0.5倍のレデューサを入れると、画面いっぱいピチピチに全球Hα画像を撮影出来ます。(ムラがいっぱい出ている画像しかないので画像は省略)

 【ASI1600MMで撮影した2枚の画像を合成した場合】
  20200528-13
 1枚で全球を撮影出来るのですが、ムラを少しでも減少させるために2枚に分割して撮影してみましたが、期待したほどの効果は無いみたいです。


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テーマ: 星・宇宙 -  ジャンル: 学問・文化・芸術
by akita  at 22:11 |  太陽Hα画像 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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プロフィール

akita

Author:akita
主として太陽のHα画像を掲載します。休日に撮影し、時間のあるときに仕上げたものを掲載しますので、速報性は期待しないでください。
2019年9月まではCORONADO PSTを使い、2019年10月からはDay Star Filers の
Original Quark (Prominence Model)+ASI120MMs
+SHARPSTAR60ED の直焦(Quarkを通したときの合成f=1386mm)で撮影しています。空の状態によりますが、望遠鏡はWO社のZ103を使うこともあります。

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