2020/06/06
2020年6月5日の太陽Hα・白色光画像
5日は、薄いとは言いたくないような雲が全天にかかっていて、何もなければ撮影はしないような天候でしたが、久々に黒点が見えているのがわかっていたので撮影の準備をして様子を見ることにしました。実際の雲にはムラがあり、流れるにつれてどんどんと濃度が変化していました。しばらく見ているうちに5~10秒程度は濃度むらのあまりない場所が通過することがあるのに気付きました。その濃度むらの少ないところを狙って(運を天に任せて)撮影して、なんとか白色光とHα光の撮影ができました。
1.久々の黒点

撮影データ:
撮影時刻:画像中に記載
望遠鏡ほか:国際光器SHARPSTAR60ED、MeadeのSWA(Super Wide Angle) 13.8mmによるアイピースプロジェクション
カメラ:ASI178MM
減光はBaaderPlanetarium のAsteo Solar Safety Film(OD=5の方)を使用
その後、本日(6月6日)朝までに画像中の大きな黒点の左上付近に目立つ黒点が少なくとも2個出現しています。気象衛星の雲の可視画像を見ると本日は晴れ間を期待できそうにありません。明日以降の天候に期待したいと思います。
黒点がある付近は活動領域番号として12765が付番されました。 Hα光で見ると下の画像のように見えていました。

画像中矢印Aの先にはダークフィラメントが写っています。もう少し濃く写ってほしいのですが。そのほか、そのダークフィラメントと12765の丁度中間点付近にもダークフィラメントがあるのですが、この画像を見ても、メチャわかりにくいですね。
2.活動領域12764付近のクローズアップ

3.番号は付いていないが活動的に見える領域のクローズアップ

矢印の先は、東のリムから出てきたばかりの活動的に見える領域です。

今まで「番号は付いていないが活動的に見える南半球の領域」として画像を掲載していた領域です。西のリムが近づきました。

矢印の先(2カ所)は、太陽面の中央付近に見えていた活動的に見える領域です。
4.プロミネンスのクローズアップ
気のせいか雲のせいかわかりませんけれど、撮影したタイミングで見えていたプロミネンスは北東のリムにあったものだけでした。
【東のリムに見えていたプロミネンス】

この画像を見てわかるとおり、また干渉縞が見え始めました。再調整が必要と思いますが、いつできることやら。
5.クオークのチューニング
クオークの中心波長が合っていないのではないかと思うようになりました。 クオークは温調によって中心波長を調整できて、その波長を設定するためのノブがついています。例えばノブを中央から時計回り方向に回してクリック感を2-3クリック感じるところまで回せばよいそうですが(これで中心波長が若干長波長側にシフトする)、そこで温度が安定になるまでの間(インジケータがグリーン点灯するまで)5~10分待つべしって書いてある。「CW方向に2~3クリック」にとらわれることなく広くポジションを探した結果、SHARPSTAR60ED(口径60mm、F=5.5)と組み合わせた場合、時計回りに4クリックが良さそうに思ったので、いつもそこに合わせているのですが、もう一度よいポジションを探そうと思います。なんせ、極小期の太陽面は、このような調整をするときに指標にできそうなものがほとんど見えていないので・・・・・。高分解能のモノクロメータがあればよいのですが、そんなものはありませんので。ノブの場所探しには時間がものすごくかかります。実際の画像を見ながら調整する場合には、安定して長時間晴れていないと無理です。
昨年9月頃まで使っていたPSTの場合、実際に太陽の画像をPCの画面で見ながらエタロンの傾きを調整するノブをぐりっと回せば一瞬でわかります。(慣れてくると、必要時間はノブを回す0.数秒だけです。)簡易とは言えPSTの便利さにはあらためて感心です。
1.久々の黒点

撮影データ:
撮影時刻:画像中に記載
望遠鏡ほか:国際光器SHARPSTAR60ED、MeadeのSWA(Super Wide Angle) 13.8mmによるアイピースプロジェクション
カメラ:ASI178MM
減光はBaaderPlanetarium のAsteo Solar Safety Film(OD=5の方)を使用
その後、本日(6月6日)朝までに画像中の大きな黒点の左上付近に目立つ黒点が少なくとも2個出現しています。気象衛星の雲の可視画像を見ると本日は晴れ間を期待できそうにありません。明日以降の天候に期待したいと思います。
黒点がある付近は活動領域番号として12765が付番されました。 Hα光で見ると下の画像のように見えていました。

画像中矢印Aの先にはダークフィラメントが写っています。もう少し濃く写ってほしいのですが。そのほか、そのダークフィラメントと12765の丁度中間点付近にもダークフィラメントがあるのですが、この画像を見ても、メチャわかりにくいですね。
2.活動領域12764付近のクローズアップ

3.番号は付いていないが活動的に見える領域のクローズアップ

矢印の先は、東のリムから出てきたばかりの活動的に見える領域です。

今まで「番号は付いていないが活動的に見える南半球の領域」として画像を掲載していた領域です。西のリムが近づきました。

矢印の先(2カ所)は、太陽面の中央付近に見えていた活動的に見える領域です。
4.プロミネンスのクローズアップ
気のせいか雲のせいかわかりませんけれど、撮影したタイミングで見えていたプロミネンスは北東のリムにあったものだけでした。
【東のリムに見えていたプロミネンス】

この画像を見てわかるとおり、また干渉縞が見え始めました。再調整が必要と思いますが、いつできることやら。
5.クオークのチューニング
クオークの中心波長が合っていないのではないかと思うようになりました。 クオークは温調によって中心波長を調整できて、その波長を設定するためのノブがついています。例えばノブを中央から時計回り方向に回してクリック感を2-3クリック感じるところまで回せばよいそうですが(これで中心波長が若干長波長側にシフトする)、そこで温度が安定になるまでの間(インジケータがグリーン点灯するまで)5~10分待つべしって書いてある。「CW方向に2~3クリック」にとらわれることなく広くポジションを探した結果、SHARPSTAR60ED(口径60mm、F=5.5)と組み合わせた場合、時計回りに4クリックが良さそうに思ったので、いつもそこに合わせているのですが、もう一度よいポジションを探そうと思います。なんせ、極小期の太陽面は、このような調整をするときに指標にできそうなものがほとんど見えていないので・・・・・。高分解能のモノクロメータがあればよいのですが、そんなものはありませんので。ノブの場所探しには時間がものすごくかかります。実際の画像を見ながら調整する場合には、安定して長時間晴れていないと無理です。
昨年9月頃まで使っていたPSTの場合、実際に太陽の画像をPCの画面で見ながらエタロンの傾きを調整するノブをぐりっと回せば一瞬でわかります。(慣れてくると、必要時間はノブを回す0.数秒だけです。)簡易とは言えPSTの便利さにはあらためて感心です。
No title
久し振りにしっかりした黒点が出ましたね。(^^)v
今現在SDOの画像では、東側にある小黒点も半暗部が現れ、昨日より発達した感じです。
今日も機会をねらっているのですが、どうも晴れ間が出ないようですね。
Re: No title
本当に久しぶりですね。
もしかして、太陽活動は極小を超えたのかも。
ところで、先ほど気象衛星の雲画像を見て、動かして見たのですが、もしかすると1.5~2時間程度で雲の薄~い部分が京都まで来るかも知れません。