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やっと撮影できた

 8月25日に撮影中に、画面中を何か分からない小さなモノが飛ぶように通過しました。そのモノは太陽の彩層面に重なって見えているときはもちろんのこと、彩層面を外れても、まだ、飛んでいる様子が良く見えました。PSTで撮影をしているときにも似たような小さな飛ぶモノはよく見ることがあったのですが、PSTでは、彩層面を外れると存在が分からなくなっていました。(完全に消えてしまう感じ)QUARKを通して見ていると望遠鏡の口径が60mmでも103mmでも彩層面を外れたときにも良く見えます。PSTの口径は40mmです。Quarkと組み合わせる望遠鏡が60mmの時もはっきりと良く見えるので、口径40mmのPSTの場合に彩層面を外れると全く見えなくなるのは理解できません。口径の違いによる光量の違いは、2.25倍(星で言うと約1等級弱の違い程度の明るさの違い)で、エタロン部の半値幅は、PSTの方が少しは広いはず(従って透過率はPSTの方が少し高いはず)なので、PSTで、消えてしまうような見え方をするのは理解できないのです。PSTでも、飛翔体が彩層面を外れたところでも存在が分かる程度の見え方をしてほしい、或いはQUARKを通して見たとき、望遠鏡の口径が60mmとか100mmとか関係なく、彩層面を外れたところでは消えてほしいのです。
 いつも、このような飛翔体が写野を横切るときは録画していないときなのですが、25日はたまたま録画中(望遠鏡はZ103)に横切ってくれました。下の動画は、元の動画から飛翔体が写っているあたりのフレームを切り出してリサイズして、MP4(H264) に変換することなどでサイズを小さくしたものです(オリジナル935MBを、PCの上で見て58.9kBまで約1/15900に縮小できた。)。飛翔体が右下のコーナー付近から左上方向に飛んで行っているのが分かると思います。動画はあっという間に終わってリピートされないみたいなので、動画再生後のウインドウの下左にあるアイコンをクリックして繰り返して再生してみてください。

  

 この動画は、飛翔体が写っている元動画の再生速度の2.5倍遅い再生速度になるように設定しています(そうしないとあっという間にすっ飛んで消えてしまうので)が、飛んでいる雰囲気、様子から、これは、小鳥だと思います。しかし、たとえ散乱光(Hα光?)が地上側から飛翔体を照らしていたとしても、ここまではっきりと見えるのは予想外です。期待を込めた予想では、彩層面と重なっている時には黒いシルエットとして見え(実際はグレーっぽい見え方)、彩層面を外れると見えなくなる(実際はグレーっぽい見え方のまま見えている)。なぜでしょう。小鳥の飛んでいる高さより低いところで散乱されたHα光が意外と強いのでしょうか。撮影時、空はそれなりに青く、散乱光が多そうだったとは思えないのですが。。。
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テーマ: 星・宇宙 -  ジャンル: 学問・文化・芸術
by akita  at 15:14 |  その他 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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プロフィール

akita

Author:akita
主として太陽のHα画像を掲載します。休日に撮影し、時間のあるときに仕上げたものを掲載しますので、速報性は期待しないでください。
2019年9月まではCORONADO PSTを使い、2019年10月からはDay Star Filers の
Original Quark (Prominence Model)+ASI120MMs
+SHARPSTAR60ED の直焦(Quarkを通したときの合成f=1386mm)で撮影しています。空の状態によりますが、望遠鏡はWO社のZ103を使うこともあります。

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