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2021年3月7日の太陽白色光画像

 3月7日は午前中晴れていましたが、雲が多くなったので、慌ててデジ一をサッと出してサッと撮影しました。撮影後に、しっかりと曇ってしまいました。(本日掲載する画像は、1/800秒の露出時間で撮影したものです。)

1.太陽全球白色光画像
  20210307-1  20210307-2
 左の画像は、光球面に何も記入していない画像で、どこに何が写っているかは右の画像を見てください。
 活動領域12806付近に出ていた黒点は、一旦、殆ど消えましたが6日16時(UT)頃には復活しかかっているのが、SDOの画像などで確認出来ます。その後、一気に復活して、上の画像のようになりました。(手持ちのデジ一で撮影しているので、細かいものは写っていませんが、実際には、細かいものも多数見えていました。)

また活動領域12807付近に出ていた黒点は、徐々に衰退して行き、7日の撮影時点ではこの画像のような状態でした。上の右の画像の央下付近の矢印の先付近に薄く、小さく、もやっとした感じで写っています。実際には薄くて消えかかった微小黒点が、数個、並んでいますが、手持ちのデジ一では、この程度の写りが限界です。むしろ、良く写ったと思います。元の画像にRegiStax6のウェーブレット変換などのデコンボリューション処理をすると、もう少しは見えるようになります、。実際にデコンボリューション処理をした結果の例を下に示します。(左の画像はRegistax6のWavelet、右の画像はImppgのLucy-Richardsonで処理したもので、まだ分かりにくいですが、上の最初の画像よりは分かりやすくなっていると思います。)
  20210307-3  20210307-4
 どちらもパラメータの設定がベストとは思いませんが、12807付近に見えている消えかかった黒点の存在が、多少は分かりやすくなったのではないかと思います。

 また、最初から2番目の画像(一番上の右側の画像)の北東のリムにかかった円の中に白斑が見えていますが、この白斑は5日(UT)から見えています。7日には、この白斑の南の端と、そのすぐ北側に微小黒点が見えるようになっていました。そのうち、南の端の黒点が、何とか写っているのではないかと思います。微小黒点は一番上の右側の画像中北東のリム付近の矢印の先あたりにあると思います。(見るときには、若干、心眼が必要になるかも。)この白斑の中の黒点が今後発達することを期待したいと思います。

 最後に、まだ、地球からは見えていないのですが、N25°ぐらいの位置の東のリムに、裏側から、かなり活動的な領域が迫っているように見えます。その領域は、2~3日後には地球から見えるようになると思います。何が見えてくるか楽しみです。
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テーマ: 星・宇宙 -  ジャンル: 学問・文化・芸術
by akita  at 18:12 |  太陽 white light 画像 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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akita

Author:akita
主として太陽のHα画像を掲載します。休日に撮影し、時間のあるときに仕上げたものを掲載しますので、速報性は期待しないでください。
2019年9月まではCORONADO PSTを使い、2019年10月からはDay Star Filers の
Original Quark (Prominence Model)+ASI120MMs
+SHARPSTAR60ED の直焦(Quarkを通したときの合成f=1386mm)で撮影しています。空の状態によりますが、望遠鏡はWO社のZ103を使うこともあります。

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