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あんときの曲がった流星

 少なくとも、今から約50+アルファ年ほど前に、「経路が曲がった流星を見た」とか、「流星の音を聞いた」とか言う話が話題になっていたことがあったのを覚えている方もいるのではないかと思います。「経路が曲がった流星」については、1971年(だったと思う)1月の四分儀群を見ているときに1つだけ見たことを記憶しています。しかし、経路が曲がった流星が写った写真は、気付いていなかっただけかも知れませんが、私は見たことがありませんでした。
 今回アップロードする「曲がった流星」は、2007年12月10日にホームズ彗星を撮影したときの一コマに写っていた流星で、よく見ると途中から進行方向がわずかに変わっているように見えます。この写真は、私がマンチェスター(UK)の近郊に住んでいたときに、現地で借りていた家の裏庭で撮影した一コマです。元々、そのときはホームズ彗星を撮影していました。とにかく寒かったので、三脚に載せたカメラだけ屋外に出して撮影対象にレンズを向けて、窓から赤外リモコンを持った手を外に出して、1コマ4~8秒程度の露出時間で多数撮影して、後で、それをスタックしていました。カメラはNikonのD70で、ISO=1600、レンズはTAMRONのf=90mm F2.8マクロ(F=2.8で使用)で、今回アップロードする写真は露出時間5秒で撮影したものです。撮影を終わって、撮影した画像を順にチェックしていて、流星が写っているのに気付きました。さらに、その流星は、なんとなく、進行方向が途中からわずかに変わっているように見えたのです。(どっち向きに飛んだかは分かりません。)
 その写真は下の写真です。(リサイズのみ実施。ナトリウムランプの光害がきつく、露出時間が5秒でも、空が赤っぽくなっています。ボーッと写っているのはホームズ彗星です。)

  20220106-1
【上の写真のデータ】
 撮影日時:2007年12月10日20:33:52 (UK time)
 撮影場所:UKのマンチェスター近郊
 fixed tripod で撮影(固定撮影)
 オリジナル画像のファイル名:DSC_7603
 カメラ:NIKON D70
 レンズ:tam 90mm F2.8 をF2.8で使用
 exposure:time:5sec
 ISO:1600

 上の写真の流星付近を拡大して切り出した画像が下の左の写真(カラーバランスを調整した画像)です。流星の進行方向がわずかに変わっているのをわかりやすくするために直線を書き込んだ画像が右の画像です。画像中の下部に写っている明るい星はペルセウス座アルファ星です。

  20220106-2  20220106-3

 いかがですか?流星の経路が途中でわずかに曲がっているように見えるでしょう。
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テーマ: 星・宇宙 -  ジャンル: 学問・文化・芸術
by akita  at 06:28 |  「あんときの・・・」流星 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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akita

Author:akita
主として太陽のHα画像を掲載します。休日に撮影し、時間のあるときに仕上げたものを掲載しますので、速報性は期待しないでください。
2019年9月まではCORONADO PSTを使い、2019年10月からはDay Star Filers の
Original Quark (Prominence Model)+ASI120MMs
+SHARPSTAR60ED の直焦(Quarkを通したときの合成f=1386mm)で撮影しています。空の状態によりますが、望遠鏡はWO社のZ103を使うこともあります。

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