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2020年5月13日の太陽Hα画像(その3)

5月13日に撮影した画像のうち未掲載の画像から選びました。
今回はZ103を通して撮影した画像から掲載します。

1.0.5xレデューサを使った画像
 オリジナルクオークは4.2倍(4.3倍?)のバーローが内蔵されているので、クオークにカメラを直接接続すると、合成焦点距離が長くなり過ぎて太陽全景を撮影しにくく思います。モザイク合成するにしても、撮影枚数を出来るだけ少なくして太陽の全景画像を得たいと考えるのが普通と思います。そのために、0.5Xreducerをクオークを出たところに付けて(ZWOのカメラを使う場合はカメラのノーズピースの先端にねじ込んで)焦点距離を縮めて撮影することで何とかしようと思います。
しかし、実際に試すまでは、0.5xのレデューサを入れた場合、画像が激しく劣化するのではないかと疑っていました。でも、実際に試してみると、かなり使い物になることが分かりました。私の試しているのはAstroStreetから入手できるもので、台湾のGSO社製ではないかと思います。(Amazonの日本サイトを見るといくつかのメーカーのものが出ていますが、価格の安いものの中には、フィルターネジが光の入射側に切られていないものもあるようなので、フィルターと併用しようと考える人は注意してください)

下の画像は13日に東のリムに出ていたプロミネンスを狙って撮影した2枚の画像とその2枚をモザイク合成した画像です。
撮影に使用した光学系はWilliamOptics製Z103+Quark(Original)+0.5xレデューサ-+ASI178MM(bin2x2で使用)
  20200516-1  20200516-2

  20200516-3

上の画像を得るのに使ったのと同じ光学系・カメラを使えば、6枚の元画像のモザイク合成で太陽の全景画像が作れそうです。
しかし、可能ならば、さらに少ない枚数の元画像の合成で太陽の全景画像を作ることが出来るように考えたいと思います目標は2枚又は4枚の元画像の合成で太陽の全景画像を作ることです。やはり、カメラを変えないとだめか。。。

2.短時間で消えたプロミネンス
 13日は撮影を終わる前、小さなプロミネンスが飛び出しているのに気付きました。

 【飛び出したように見えたプロミネンスの変化】
  20200516-7 20200516-5

  20200516-6

 上の画像のプロミネンスの近くに、同じぐらい規模の小さな別のプロミネンスが見えているのにも気付きました。こちらのプロミネンスは撮影している時間内では、変化は見えたものの、消えてしまうところまでは行きませんでした。撮影終了後の様子を調べてみると、少なくとも約2時間程度は見え続けていたようです。
  20200516-8  20200516-9

  20200516-10



テーマ: 星・宇宙 -  ジャンル: 学問・文化・芸術
by akita  at 17:30 |  太陽Hα画像 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
プロフィール

akita

Author:akita
主として太陽のHα画像を掲載します。休日に撮影し、時間のあるときに仕上げたものを掲載しますので、速報性は期待しないでください。
2019年9月まではCORONADO PSTを使い、2019年10月からはDay Star Filters の
Original Quark (Prominence Model)+ASI120MMs
+SHARPSTAR60ED の直焦(Quarkを通したときの合成f=1386mm)で撮影しています。空の状態によりますが、望遠鏡はWO社のZ103を使うこともあります。

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